婚活サイトで「デート商法」 高額マンション購入させる手口急増

2009年度には2件、そして年々増えて、2013年度には42件。これは、婚活サイトで出会った相手を通じて、マンションを購入したものの、その後、その相手と音信不通になったなどといった内容の相談件数だという。

異性への恋愛感情や結婚願望を悪用し、相場より高くマンションを売りつける手口が急増している。

会見で、国民生活センターは「契約金額は、平均約3,000万円余りと、非常に高額であるということ。

いわゆるデート商法の中でも、経済的、精神的被害が、非常に大きいということです」と語った。婚活サイトで知り合った異性に、思わせぶりな態度で結婚を意識させ、高額な商品を買わせる「デート商法」。

その中でも、マンションを購入させる手口が急増しているという。2013年、FNNでは、その実態を取材していた。

マンションを購入した男性(30代)は「(このマンションの何階?)6階ですね。駅から徒歩10分で、あまりいい立地条件ではないなと思いました」と話した。 この30代の男性は、2013年、当時26歳のある女性に勧められ、投資目的で、築10カ月のワンルームマンションを、2,340万円で購入した。

また別の30代の男性は、当時24歳の女性に勧められ、2,360万円のワンルームマンションを購入した。 女性は「家賃収入で安定した老後」など、2人の将来を匂わせる言葉を並べ、購入を勧めてきたという。 ところが、マンションを勧めた2人の女性は購入後、音信不通になったという。

この2つのケース、共通点は「婚活サイト」だった。 マンションデート商法の問題に取り組む、平澤慎一弁護士は「婚活サイトに『結婚したい』ということで登録する、被害者の方も登録する。実際に会って、デートというか、食事をしたりして、親しい関係を作って、その相手方の感情をうまく利用して、被害者側は、それを信頼してしまって、(マンション)購入の方に向かっていくと」と語った。

国民生活センターによると、こうした手口は、法律違反にならないという。 会見で、国民生活センターは「実際は、マンションがあるんです。なので、中には、警察に被害届を出したという人もいるんですが、いわゆる物(マンション)がある以上、いわゆる結婚詐欺にはあたらないという見解を示された」と語った。

しかし、被害者らの弁護士は、別の指摘をする。 平澤弁護士は「(マンションは相場より)1.5倍ぐらい、高く買わされているのではないかと。同じ業者(コンサルタント会社)、同じ不動産業者というのが、いくつも出てくるんですね。そういう関係からすると、両社には、何らかの関係性があるのはではないかというふうに疑っているところであります」と語った。 国民生活センターでは、問題を1人で抱え込まないで、家族や消費者センター、サイトの運営者に相談するよう呼びかけている。

デート商法とは?

国民生活センターの方の発言は慎重に言葉を選んでいると思いますが、ほとんど詐欺に近い行為といえます。

このような最初から付き合う気がないのに、商品などを買わせるというのをデート商法といいますが、デート商法自体は随分昔からあり、特に新しいものではありません。

ただ、婚活サイトが使われている、ということで注目を集めてしまっているようです。

昔は高価なつぼや布団を買わせるのが一般的でしたが、不動産を買わせるということで、金額が大きいだけに、精神的なダメージは大きいでしょう。

デート商法に騙されないためには?

メール交換をしている段階では気づくことはまず難しいでしょう。

デート商法自体は非常にシンプルで、ある程度仲良くなったら何かものを買わせるという手法です。

「嫌われたくないから」という理由で買ってしまうことがほとんどですが、高額な商品の話をしてきたときの一番の対策は別の話に切り替えることです。

例えば「このマンションなんだけど、どう思う?」などの話をされた際には、「なんかすごいね~。・・・それで、今日はどこいく?」など、さらっと流してみましょう。

普通であればこれで話は終わるはずですが、それでもしつこく商品の話しなどをしてくるときには怪しいと考えて良いでしょう。

下記のような状況がいくつか当てはまる場合は要注意です。

1、自宅には招いてくれない(身元がわからない)
2、両親を紹介してくれない。両親に会ってくれない。
3、お金や投資の話をよくしてくる
4、見た目がかっこいい(きれい)で話が上手
5、「両親の体調が悪化したから」などの理由でお金を要求してくる
6、多額の借金があるという

もちろん必ずしもこれに当てはまるかと言って詐欺というわけではありませんが、多くあてはまるようであれば可能性は高いと考えてよいでしょう。

お互いの両親に会うなど、身元をはっきりさせておくだけでリスクはかなりなくなりますので、怪しいと思ったときにはまず身元確認を行ってみてください。

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